割りに合わない薬剤師の給料

私は以前製薬企業で働いていたことがあります。当然薬剤師がたくさんいるわけですが、薬剤師だからといって特に給料が高いわけではないことを知って最初驚きました。営業のような仕事(MR)は、薬剤師の資格の有無で薬剤師の給料が変わるわけではないのです。当然知識は豊富ですが、会社で月に一回継続教育というものを受けるので、資格がなくても十分やっていける仕事です。

MR認定資格、というものがあり、その資格試験を取得する際には科目免除がありますが、給料とは関係ありません。それでもその仕事をするのは、ドラッグストアなどで働くと、もっと給料が低いからだそうです。大学で非常に費用がかかるのに、割りに合わないと、みんな愚痴をこぼしていました。

薬剤師の給料を押し下げているのは、ドラッグストアで働くパートの薬剤師は給料が安いから、という一面があります。薬事法で、薬剤師がいないと販売出来ない医薬品を常に販売できるようにするために、現役をほぼ引退した薬剤師をお店で雇っているのです。本来、なぜ薬剤師が必要なのかは、医薬品には副作用があり、危険なものであるからそれを説明すべく薬剤師の説明が義務付けられているのです。ところが実際には、注意事項が書かれた紙を渡すだけで済ませているドラッグストアも多いとのこと。諸外国に比べて、薬局の重要性が低いのも一因かもしれません。

日本では何か調子が悪いとすぐ病院にかかりますが、諸外国では診察費が高いため、まず薬局に行って薬剤師に相談して服薬するのが一般的。医療費削減の観点からも、この病院の役割、薬局の役割を見直す時期に来ていて、それが薬剤師の給料の向上につながるのではないでしょうか。